岩手県二戸市の高台に、まるで物語の一場面のように佇む庭。
テレビ朝日の番組「人生の楽園 ようこそ!わたしの庭へ 〜岩手・二戸市」にて、2025年10月18日(土)18:00より、実家の荒れ地を6年かけて美しい観光ガーデンへと育て上げた夫婦の軌跡が紹介されます。
その舞台が、この「ニノガーデン」です。
もともとは畑だった土地を夫妻が一歩ずつ手を入れ、約1500坪の敷地に山野草、宿根草、バラ、コスモスなどを配し、さらに彫刻作品を点在させた庭園として公開しています。
春と秋に限定して金土日祝日10:00〜16:00で開園され(春:4〜7月/秋:9〜10月)、2024年にはドッグランも新設され、ペット連れでも楽しめる庭としての魅力も増しています。
このページでは、「人生の楽園」でニノガーデンを知った方、これから訪れたいと思って検索した方に向けて、番組で描かれる庭づくりの背景、アクセス情報、季節ごとの見どころ、彫刻と植物の調和の楽しみ方など、最新の事実を元に詳しくご案内いたします。
庭園を訪れる前に知っておきたいポイントを網羅していますので、ぜひ最後までお読みいただき、あなたの訪問プランを安心して立ててください。
人生の楽園で描かれた“庭づくりの挑戦と歴史”

番組「人生の楽園」で紹介された背景
「人生の楽園 ようこそ!わたしの庭へ 〜岩手・二戸市」は、2025年10月18日(土)18:00からテレビ朝日で放送される予定です。
番組では、「荒れてしまった実家の畑を6年かけて改修し、観光ガーデンとして甦らせた」藤嶋淑子さん・明範さん夫妻の歩みが紹介されると告知されています。
放送案内を出している二戸市観光協会のサイトでも、番組でニノガーデンが特集される旨が紹介されており、放送を見て訪問を検討する人が増えることを想定した案内がなされています。
荒れ地だった実家を庭園へ—6年の歩み
ニノガーデンの敷地はかつて実家の畑・休耕地だった場所で、オーナー夫妻は2017年に二戸市へ U ターンしています。
そこから少しずつ土地をならし、木の伐採や整備、植栽計画を重ね、6年をかけて観光ガーデンとしての体裁を整えました。
番組紹介文には、「山野草やバラ・コスモスなどが咲き誇る庭」とあるように、植物の種類を増やしながら四季を彩る庭づくりを目指してきたことが強調されています。
庭と彫刻・自然との調和を目指して
ガーデン内には、オーナー夫妻が創作する彫刻作品や石皿の展示・販売が行われています。
庭園設計は、設計図を重視するというよりも、庭の現地状況・既存の樹木・地形を活かしながら自然と調和するよう配置されており、「植物と彫刻と、人と動物」が共存できる場所を意図していると公式に記載されています。
彫刻家・藤嶋明範氏の代表作「宇宙ゆく船」などの石彫作品が庭内に点在しており、植物の背景に静かに溶け込むかたちで展示されています。
アクセス(公共交通・車・徒歩ルート)

公共交通での行き方(バス+徒歩)
ニノガーデンへの公共交通アクセスは、主に二戸駅東口から岩手県北バスを利用し、「伊保内(いほない)」行きに乗車、「鍵取(かぎとり)」停留所で下車するルートが公式に案内されています。
鍵取バス停からは徒歩で約15分かかります。
ただし、Yahoo!マップのスポット案内では「徒歩9分」としているケースもありますので、バスの発着時間や混雑状況、歩く速度などを見て余裕をもって移動したほうが安心です。
また、二戸駅にはJR東日本とIGRいわて銀河鉄道の両方が乗り入れており、東北新幹線で盛岡駅→在来線で二戸駅というルートを使ってアクセスが可能です。
公共交通利用のポイント
- バス便が少ないため、時刻表を事前に確認すること
- 鍵取停からの徒歩路は山道や細道になる可能性があるため、歩きやすい服装・靴が望ましい
- 集団(5名以上)での訪問の場合、開園日以外でも応相談で入園可の可能性あり(交通調整も含め要問い合わせ)
車でのルート・目安時間
ニノガーデンへ車でアクセスする場合、公式には八戸自動車道 一戸インター(IC)からおよそ20分という案内があります。
また、二戸市街地側からは、長嶺郵便局を目印に「約3km」の距離を走るルートも示されています。
入口には駐車場が2か所整備されており、訪問者はそちらを利用できます。
ただし、ガーデンへ至る途中には山道・細い区間が含まれるとの案内もあり、運転には注意が必要です。
実際、二戸市観光サイトには「園内へは山道を通ります。
道幅が狭い箇所がありますので、運転の際は十分ご注意ください」と明記されています。
車でのアクセス時の留意点
- 山道区間では対向車とのすれ違いに備えた減速と待避スペース確認を
- 駐車場が満車になる可能性もあるため、早めの到着を目指す
- 雨天や濡れた路面時は滑りやすくなるため慎重な運転を
駅から徒歩ルート・途中の目印
鍵取バス停から園までの徒歩ルートは、距離にして約800メートル(案内看板による)との記述も公式情報にあります。
園へ向かう道中には「ガーデン案内板」が要所に設置されており、それを目印に進むよう案内されています。
また、道中は住宅や里山風景、既存の樹木や雑木林を抜ける道となるため、特に標識や案内表示を見落とさないよう注意が必要です。
徒歩ルートを歩く際は、靴底のグリップや服装など実用的な備えを整えておくと安心です。特に雨上がり後などは滑りやすい場所も想定されます。
季節の見どころと写真映えポイント

春:球根花と若葉の共演
ニノガーデンでは春シーズン(4月〜7月)が公開時期とされ、庭園はフクジュソウ(福寿草)から始まり、ヒヤシンスやチューリップが園内を彩ります。
特に4月に咲くフクジュソウは、冬枯れの時期を抜けて最初に顔を出す草花として、訪問者に春の訪れを実感させる存在です。
その後、5月~6月にかけては若葉が芽吹き、球根花との調和が見どころとなります。
ニノガーデン公式サイトでは、「木々の合間を縫って次々と花が咲き続ける」と記載されており、春から初夏にかけては咲く植物が絶えない庭になっていることがわかります。
また、この時期は庭全体の新緑と花色の対比が美しく、撮影時には「若葉を背景に球根花を前景に置く」構図が映えやすい点も注目できます。
なお、春期は公開初期(4月13日~)から開始され、公開期間中は金・土・日・祝日の10:00〜16:00の開園となります。
初夏〜夏:バラ・宿根草・ハーブの広がり
春から引き継がれ、6月以降にはバラや宿根草、さらにはハーブなどが園内空間を豊かにします。
公式サイトでは、「つるバラ」などバラの表記も見られ、バラの香りと風景を楽しめる時期とされています。
宿根草は芽生えが強いため、一度植栽された場所は年々充実し、7月近くまで咲きつづけることもあります。
公式サイトでは「木々の合間を縫って次々と花が咲き続ける」と表現されており、花のリレーが見られるガーデン運営がされていることがうかがえます。
この時期は空・緑・花のコントラストが強くなるため、青空を背景にバラや宿根草を被写体にする構図が写真映えします。
また、午後の斜光(午後3時前後)には花びらの陰影が深まり、立体感のある撮影にも向いています。
ただし、ニノガーデンでは「8月は休園」と明記されていますので、真夏に訪れても園内は閉園している可能性がある点に注意が必要です。
秋:コキアの紅葉と山野草の彩り
秋シーズン(9月〜10月)は、ニノガーデンのもう一つの見どころ期です。
特にコキア(ホウキギ草)の紅葉は、庭を「真っ赤に染める」存在として公式情報でも強く打ち出されており、秋風景の代表格となっています。
また、秋は山野草や宿根草が紅葉・黄葉・枯れ色へと移り変わる時期でもあり、植物一つ一つの色の重なりが繊細な美しさを醸します。
二戸市のオープンガーデン秋公開報道でも「春とは違う草木や花が彩る庭」として取り上げられています。
加えて、10月下旬まで公開されており、紅葉ピークを狙って訪問することも想定できます。
写真ポイントとしては、コキアと周囲の遠景山影を重ねる構図、また夕刻の斜光でコキアが透過光を帯びる瞬間を狙うと、色の深まりと陰影が際立ちます。
さらに枯れ葉や落ち葉を取り入れた足元構図も秋ならではの情緒が出せます。
彫刻が点在する“庭とアート”の楽しみ方

シンボル彫刻「宇宙ゆく船」とテーマ彫刻群
ニノガーデンの園内には、彫刻家であるオーナー藤島明範氏の作品が散在しており、ガーデンの象徴的存在が「宇宙ゆく船(そらゆくふね)」です。
公式サイトでは、シンボル彫刻として「黒い石船:天の川の星々をまとい、宇宙の闇をゆったりと進む形状」と説明されています。
この宇宙モチーフの作品は、夜空や星を想起させる造形美を持ち、植物とのコントラストを際立たせるよう意図された配置がなされていると思われます。
さらに、宇宙をテーマとした石彫3点をはじめ、その他テーマ性のある大小の彫刻が計4点程度配置されていると公式に案内されています。
園内地図では ★印が彫刻設置場所を示すマークとして使われており、それぞれの彫刻を巡る散策ルートも楽しめるようになっています。
撮影の観点からは、彫刻を主題(フォーカルポイント)に植物・樹木をフレームとする構図、また背後に山稜や視界を入れる引き気味の構図が効果的です。
石皿工房NINO:器としての彫刻空間
藤島明範氏は、庭園彫刻だけでなく「石皿工房NINO」と名付けた器制作も手がけています。
公式サイトによれば、コンテナハウス内に石皿が展示・販売されており、来園者は作品を実際に手に取ることができます。
石皿づくりでは、石材を高温で焼成して変化を加える「窯変(ようへん)技法」も取り入れており、彫刻作品とはまた異なる質感・表情が楽しめます。
藤島氏の個人サイトでも、こうした技法を用いた作品群が紹介されています。
これらの器作品は、彫刻的側面だけでなく実用性を持たせた「アートとクラフトのつながり」を意図しており、ギャラリー作品というより、庭空間との調和を意識して展示されている様子が見て取れます。
また、観光紹介サイトでは、石皿は注文・販売可として案内されており、来園者が記念品として購入することも可能であると記述されています。
彫刻と植物の調和を味わう鑑賞ポイント
ニノガーデンの設計思想には、「植物に彫刻を邪魔させず、自然と人工物・人・動物との調和を目指す」ことが掲げられています。
公式サイトでは「植物のじゃまをすることのない、自然と人工物と人と動物との調和を目指す庭」と明記されています。
このため、彫刻はあくまで植物の延長線上に配置され、背景や周囲の樹種・植栽をうまく使いながら浮き上がらせる配置がされています。
たとえば、木の幹や枝越しに彫刻を覗かせるような演出もなされているようです。
また報道記事では、庭には約200種もの植物が育成されており、これらの多様な植物環境を背景に彫刻が溶け込む形式で配置されている点が強調されています。
鑑賞する際には、視線の高さを変える(低視点・俯瞰視点)ことで、同じ彫刻でも木々や草花との見え方が変化するため、何度も足を運んで変化を味わう価値があります。
さらに、光の入り方(朝の斜光・夕刻の斜光)を意識すると、彫刻の立体感や陰影が際立ち、植物と彫刻の「対話」を視覚的に感じられます。
まとめ

「人生の楽園」で紹介された岩手・二戸のニノガーデンは、荒れた実家の畑を夫婦の手で少しずつ植物とアートを融合させた庭園へと再生した物語と、訪れる人に心に残る景色を届ける場所です。
春と秋の2シーズン限定開園(2025年は4月13日〜7月27日、9月7日〜10月26日、金土日祝日の10:00〜16:00)という期間性は、訪問を特別な体験にしています。
入園料は大人400円、高校生以下は無料。
また、庭の奥にはドッグラン(1頭200円、開園日以外は要予約・500円)も整備され、ペット連れでの訪問も可能です。
庭園では、季節ごとの花(春の球根花、夏のバラ・宿根草、秋のコキア紅葉など)と、自然環境を生かした彫刻作品が調和した空間が広がります。
シンボル彫刻「宇宙ゆく船」をはじめ、3点程度の宇宙テーマの石彫作品や大小オブジェが点在し、植物と彫刻の共演が楽しめる設計です。
また、コンテナハウス内には石皿工房 NINOの作品展示・販売もあり、彫刻や器としてのアートも手に取って楽しめます。
アクセスとしては、公共交通機関なら二戸駅から岩手県北バス「伊保内」行きで「鍵取」下車、徒歩15分。
車の場合は八戸自動車道 一戸ICから約20分。
敷地内に駐車場が2箇所あります。
ただし、園へ至る途中には山道や細道の区間が含まれ、道幅が狭くなる場所もあるため、運転時はゆとりをもって慎重に進む必要があります。
放送を機に注目度が高まる今だからこそ、混雑やアクセスの難しさを見越して事前の予定調整・情報確認が肝心です。
公式サイトやガーデンのお知らせ、SNS(Instagram @ninogarden)で最新開園情報・天候情報をチェックしてから訪れてください。
また、春と秋とでは庭の表情が大きく変わるので、可能であれば両シーズン訪れてみることをおすすめします。
最後に、庭園を歩きながら感じる風、植物の香り、彫刻と光のやり取り。
それらが時を超えて語りかけてくる“物語”に、あなた自身の時間を重ねられる場所がニノガーデンです。
「人生の楽園 岩手 ニノガーデン」で検索してこのページにたどり着いた皆様が、訪れる前の不安を少しでも減らし、当日を心ゆくまで楽しめるよう、このまとめが役立てば幸いです。
感謝を込めて、庭と物語を歩く旅へ。
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