2025年5月31日（土）、フジテレビ系で放送された『世にも奇妙な物語35周年SP～伝説の名作 一夜限りの復活編～』は、シリーズ35周年を記念し、過去の名作5本を一夜限りで復活させる特別な放送でした 。
今回のスペシャルでは、ストーリーテラーのタモリさんが自ら選定した以下の5作品が放送されました。
- 「BLACK ROOM」（2001年／主演：木村拓哉）
- 「夜汽車の男」（2002年／主演：大杉漣）
- 「ロッカー」（1990年／主演：織田裕二）
- 「美女缶」（2005年／主演：妻夫木聡）
- 「恋の記憶、止まらないで」（2019年／主演：斉藤由貴）
これらの作品は、放送当時に鮮烈な印象を残し、ファンから再放送を望む声が多かったエピソードです。
特に「ロッカー」は、長らく権利の都合により再放送が叶わなかった“幻の名作”であり、今回の35周年という節目だからこそ実現した、まさに奇跡の復活です。
また、ストーリーテラーのタモリさんは、今回の放送に際して「私の人生自体が『世にも奇妙な物語』のようなものです」とコメントし、番組への深い思い入れを語っています。
なお、本放送はリアルタイム配信・見逃し配信ともに行われず、当日の放送時間にテレビでの視聴が唯一の方法となりました。
一夜限りの特別な放送を見逃した方も、今後の再放送や配信の可能性に期待しつつ、35年の歴史を振り返る機会として、過去の作品を改めて鑑賞してみてはいかがでしょうか。
『世にも奇妙な物語』は、これからも私たちに“奇妙”な物語を届けてくれることでしょう。
35周年SP放送概要と視聴方法
放送日時と番組概要
『世にも奇妙な物語35周年SP～伝説の名作 一夜限りの復活編～』は、2025年5月31日（土）21時から23時10分まで、フジテレビ系列で放送されます。
本特別編は、1990年に放送を開始した『世にも奇妙な物語』の35周年を記念して制作されたもので、過去に放送されたエピソードの中から、特に人気の高い5作品が一夜限りで復活します。
ストーリーテラー：タモリ
シリーズの象徴的存在であるタモリが、今回もストーリーテラーとして登場します。
彼の独特な語り口と存在感が、視聴者を奇妙な世界へと誘います。
35周年を迎えるにあたり、タモリは「私の人生そのもの」と番組への思いを語っています。
視聴方法と注意点
本放送は、リアルタイム配信や見逃し配信が行われないため、当日の放送時間にテレビでの視聴が唯一の方法となります。
録画予約を忘れずに行い、35周年の特別な放送をお楽しみください。
35周年SP放送作品のあらすじ
「BLACK ROOM」
2001年に放送された「BLACK ROOM」は、木村拓哉が主演を務めた異色のエピソードです。
アメリカ留学中のナオキ（木村拓哉）は、3年ぶりに両親を驚かせようと帰国します。
しかし、実家は真っ暗な空間に変わり果てており、暗闇の中で両親（志賀廣太郎・樹木希林）と再会するものの、彼らの様子もどこかおかしい。
不可解な状況に戸惑いといら立ち、不安を募らせるナオキだったが、やがて予想もしなかった出来事が彼を待ち受けていた。
本作は、木村拓哉の演技と、志賀廣太郎・樹木希林との絶妙な掛け合いが光る、予測不能な展開が魅力の作品です。
「夜汽車の男」
2002年に放送された「夜汽車の男」は、大杉漣が主演を務めた異色のエピソードです。
乗客の少ない寂れた夜汽車に乗り込んできた謎の男（大杉漣）は、ただ黙々と弁当を食べ始めます。
彼は何の変哲もないおかずの一品一品を無駄に高い洞察力で分析し、ご飯の割り振りや食べる順序のプランを立て、食べ進めていく。
その姿は異様でありながらも、どこか引き込まれるものがある。
やがて、彼の行動にはある意図が隠されていることが明らかになり、物語は予想外の展開を迎えます。
本作は、大杉漣のストイックで繊細な演技が光る、静かながらも心に残る異色の作品です。
「ロッカー」
1990年に放送された「ロッカー」は、織田裕二が主演を務めた初期の伝説的ホラーエピソードです。
産業スパイの悟（織田裕二）は、研究所に忍び込み、重要なデータを盗もうとしていた。
しかし、作業中に研究所職員・佐口邦夫（段田安則）に見つかり、もみ合いの末に彼を殺害してしまう。
逃げようとした悟は、警備員の足音を聞き、とっさに近くのロッカーに身を隠す。安心したのも束の間、ロッカーの扉が開かなくなってしまう。
さらに、そのロッカーが殺害した佐口のものであることに気づき、悟は愕然とする。
外では警備員が警察を呼び、現場検証が始まる中、悟はロッカーの中で孤立し、次第に追い詰められていく 。
本作は、密室の恐怖を描いた、シリーズ初期の伝説的ホラーエピソード。織田裕二の迫真の演技が光ります。
「美女缶」
2005年に放送された「美女缶」は、妻夫木聡が主演を務めた異色の恋愛エピソードです。
フリーターの雄太（妻夫木聡）は、同棲中の彼女・春子が出張に出かけたことで、一人暮らしを始める。
ある日、隣人の冴えない男の部屋から毎朝違う美女が出てくるのを目撃し、不思議に思う。興味を持った雄太は、冨岡の部屋に忍び込み、「美女缶」という缶詰を発見する。
試しに使用してみると、藤川サキ（臼田あさ美）という美女が現れ、雄太は彼女と心を通わせていく。
しかし、「美女缶」には、とある秘密が隠されており… 。
本作は、奇妙では珍しい恋愛ジャンルの傑作。映像全体を彩る鮮やかなトーンと余韻のある演出が魅力です。
「恋の記憶、止まらないで」
2019年に放送された「恋の記憶、止まらないで」は、斉藤由貴が主演を務めた感動的なエピソードです。
シンガーソングライターの村瀬志保（斉藤由貴）は、創作に行き詰まりを感じていた。ある日、夢の中で聞いたメロディを元に新曲を作り、大ヒットを収める。
しかし、そのメロディが自身が幼少期に出演していたテレビ番組のCMソングであったことに気づき、盗作の疑念に悩み始める。
志保は過去の記憶と向き合い、真実を探し求めるうちに、思わぬ事実にたどり着くことになる。
やがてそのメロディに隠された“本当の意味”が明らかになり、物語は静かに、しかし深く胸を打つ結末を迎える 。
本作は、斉藤由貴が演じる主人公の苦悩と再生の物語で、ミステリーとヒューマンドラマが交差する異色作。
音楽の力と記憶の重なりが美しく描かれており、シリーズ屈指の感動作とも言われています。
35周年SPの見どころと注目ポイント
タモリが選んだ“珠玉の5本”とは
『世にも奇妙な物語』35周年スペシャルでは、ストーリーテラーのタモリが自ら選定した過去の名作5本が放送されます。
これらの作品は、視聴者からの人気が高く、再放送を望む声が多かったエピソードであり、35周年を記念して一夜限りの復活を果たします。
タモリは、これらの作品を「特に印象に残っている作品」として挙げており、彼自身の思い入れも深いことが伺えます。
再放送が叶わなかった“幻の名作”も登場
今回のラインナップには、長らく再放送が叶わなかった“幻の名作”も含まれています。
特に、1990年に放送された「ロッカー」は、権利の都合により再放送が難しかった作品であり、35周年という節目に合わせて、ついに復活を果たしました。
このような貴重なエピソードが再び視聴できる機会は非常に稀であり、ファンにとっては見逃せない放送となっています。
ジャンルを超えた多彩なストーリー展開
今回の5作品は、ホラー、サスペンス、ヒューマンドラマ、SF、恋愛など、ジャンルを超えた多彩なストーリーが展開されます。
例えば、「BLACK ROOM」は奇妙な家族の物語を描いたサスペンス、「夜汽車の男」は駅弁の食べ方に焦点を当てた異色作、「美女缶」は缶詰から美女が現れるというファンタジー要素を含んだ恋愛ドラマです。
これらの作品は、それぞれ独自の世界観を持ち、視聴者を“奇妙な”世界へと誘います。
35周年スペシャルは、これまでの『世にも奇妙な物語』の歴史を振り返るとともに、その多様性と魅力を再確認できる絶好の機会となっています。
35周年SPに寄せるタモリのコメントと舞台裏
印象に残る作品と35年の歩み
35年間にわたり『世にも奇妙な物語』のストーリーテラーを務めてきたタモリさんは、これまでの放送を振り返り、特に印象に残っている作品として「ズンドコベロンチョ」を挙げています。
「いろいろありますが、『ズンドコベロンチョ』ですかね。ほんとに他にもいろいろあります」と語り、多くの作品が心に残っていることを示唆しています。
また、ストーリーテラーを演じる上で意識していることについては、「（意識は）してないです。いつもセリフを覚えるだけで精一杯です。強いて言えば、無機質にやればいいのかなと思っているくらいですね」と明かし、自然体で臨んでいることを述べています。
ストーリーテラーとしてのこだわり
ストーリーテラーとしての役割について、タモリさんは「無機質にやればいいのかなと思っているくらいですね」と語り、感情を抑えた語り口で“奇妙な世界”への導入を意識していることが伺えます。
また、初期の頃は各エピソードの中のワンシーンにテラーが登場したり、別の役としてカメオ的な出演もされており、特に印象に残っている撮影として、普通のおじさんの役をしたときのエピソードを披露しています。
35周年SPの撮影秘話
今回の35周年スペシャルでは、ストーリーテラーの登場シーンも新たに撮り下ろされており、35周年にかける制作陣の本気度がうかがえます。
また、タモリさんは撮影中のエピソードとして、ADに怒られた出来事を振り返っています。
「おでん屋さん」役のシーンで、現場が押して食事の時間も取れず、お腹が空いてしまったため、目の前にあった撮影用のおでんを食べたところ、ADに「食べちゃだめじゃないですか！おでんの見た目（のカット）があるんですから！」と怒られたというエピソードを明かしています。
このような裏話からも、タモリさんの人柄や撮影現場の雰囲気が伝わってきます。
まとめ
2025年5月31日（土）21時より放送された『世にも奇妙な物語35周年SP～伝説の名作 一夜限りの復活編～』は、シリーズの35年にわたる歴史を彩った珠玉の5作品を一夜限りで復活させる特別な放送でした。
今回のスペシャルでは、木村拓哉主演の「BLACK ROOM」、大杉漣主演の「夜汽車の男」、織田裕二主演の「ロッカー」、妻夫木聡主演の「美女缶」、斉藤由貴主演の「恋の記憶、止まらないで」の5作品が放送されました。
これらの作品は、視聴者からの人気が高く、再放送を望む声が多かったエピソードであり、35周年を記念して厳選されました。
ストーリーテラーのタモリさんは、35年間にわたり番組を支えてきた存在であり、今回のスペシャルでもその独特な語り口で視聴者を“奇妙な世界”へと誘いました。
彼は、これまでの放送を振り返り、特に印象に残っている作品として「ズンドコベロンチョ」を挙げており、また、ストーリーテラーを演じる上で「無機質にやればいいのかなと思っているくらいですね」と語っています。
今回の放送は、リアルタイム配信や見逃し配信が行われないため、当日の放送時間にテレビでの視聴が唯一の方法となりました。
一夜限りの特別な放送を見逃した方も、今後の再放送や配信の可能性に期待しつつ、35年の歴史を振り返る機会として、過去の作品を改めて鑑賞してみてはいかがでしょうか。
『世にも奇妙な物語』は、これからも私たちに“奇妙”な物語を届けてくれることでしょう。
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