日本バドミントン界が今、注目を集めている中学2年生の金のタマゴ──串間太政（くしま たいせい）選手。
宮崎県立宮崎南小学校出身、2025年8月時点で現役中学2年、身長は2024年時点で約150cmながら、その身軽なフォームから繰り出される高度なレシーブ力と粘り強いラリー展開には、日本中が釘付けとなっています。
小学校時代には、全国小学生バドミントン選手権大会を小学4年生から6年生まで3年連続優勝、全国小学生ABC大会でも低学年から頭角を現し、「小学生3連覇」という類稀なる実績を築き上げました。
その後、中学1年生の時に臨んだ第43回全日本ジュニアバドミントン選手権・新人の部では、同じくふたば未来学園中の同門ライバルとの“学校内決勝”を制し、見事優勝に輝きました。
学業と競技を両立できる環境を求め、彼が進学したふたば未来学園中学校は、バドミントン専用アリーナや、インドネシア出身コーチを含む複数の専任コーチ陣、さらには“WORLD STANDARD”を掲げた育成方針を打ち出す強豪校。
国内外の大会や研修にも積極的に選手を送り出す環境を整えており、串間選手はそこで国内タイトルと並行して海外遠征においても結果を積み重ねることで、将来的な世界水準選手への道を着々と歩んでいます。
本記事は、6月にテレビ番組「ミラモンGOLD」で注目を集めた串間太政選手の経歴と、彼がどのような背景と環境のもとでここまで急成長してきたのか、最新情報をもとに多角的にまとめます。
これから未来を見据える若きアスリートに込められた期待と、彼を支える育成環境の全貌を、いまこそしっかり理解したいというあなたにこそ読んでほしい内容です。
放送情報と基本プロフィール
8/17放送回の概要・出演者・放送枠（フジ系11:15〜）
2025年8月17日（日）の午前11:15から放送された「ミラモンGOLD」は、才能あふれる若き“金のタマゴ”を取り上げる応援ドキュメンタリー番組です。
この回では、現在中学2年生のバドミントン選手・串間太政さんが特集され、小４から全国大会を３年連続優勝し、中学1年生で全日本ジュニア（新人の部）を制した経歴が紹介されました。
番組のMCはお笑いコンビ「霜降り明星」のせいやさん。紹介人としては横澤夏子さんと丸山桂里奈さんが登場し、“ミラモン同世代応援団”は綾瀬ことりさんが務めました。
この豪華な布陣が、未来を担う若者への応援ムードを盛り上げていました。
串間太政の基本データ（所属／学年／身長・プレースタイル）
串間太政選手は2025年8月時点で中学2年生。
宮崎県宮崎市出身で、地元・宮崎南小学校時代からバドミントンを始め、小学生時に全国大会で３連覇を達成した実力派です。
身長は2024年時点で約150cmと、小柄ながらその卓越したレシーブ力と粘り強いラリー戦で対戦相手を封じ込めるスタイルが最大の武器です。
また、ふたば未来学園中学校に在籍し、2025年にはジュニアナショナルチーム（U16）にも特別選出されており、将来の国際舞台でも期待される逸材です。
番組公式・SNSでの事前告知と話題度の推移
番組の公式サイトやSNSでは、串間選手を「中学2年生で世界レベルの実力を持つ天才少年」として大々的に紹介。
放送前から注目度が高まり、放映予定が複数のメディアでも紹介されました。
TNC（テレビ西日本）の番組案内ページでは「小４から全国大会３連覇」「中１で全日本ジュニア優勝」といったキャッチコピーが用いられ、視聴者の期待感を煽る構成になっていました。
X（旧Twitter）上でも「福島県で発見 甘いものが大好きな中学生」「ミライモンスター」といった形で投稿されるなど、親しみやすさと将来性を同時に伝える演出が目立ちました。
競技実績タイムライン（小学生3連覇→全日本ジュニア制覇）
全国小学生大会3連覇の歩みと進学先の選択
宮崎県のUNAID宮崎所属として、小学4年生から全国小学生バドミントン選手権大会で優勝を続け、見事3連覇を達成した串間太政選手。
その偉業は、毎年行われる冬の大会において確固たる強さを示し、小学校時代の後期における最も輝かしい成果の一つといえるでしょう。
初優勝は4年生でしたが、その後も連続して頂点に立ち続けた姿は「ゲームを一度も落とさずの完全制覇」に匹敵する強さとして注目を集めました。
幼少期には兄姉の影響でバドミントンを始め、「勝ちたい」という意思を原動力に練習に打ち込みました。
小2で全国大会（ABC大会の1・2年生の部）優勝を経験した際には、既にレシーブを活かしたラリー戦へ持ち込む戦術が得点の鍵になっていたことがわかります。
小学校卒業後には、より競技レベルの高い環境を求めて福島県の名門校、ふたば未来学園中学校へ進学。
中学での飛躍を見据えた選択でした。
全日本ジュニア2024優勝：決勝スコアと試合内容の要点
中学1年生となった2024年9月、岩手県ほかで行われた第43回全日本ジュニアバドミントン選手権・ジュニア新人の部男子シングルスで優勝を果たしました。
準決勝ではファイナルゲームで競り勝っての勝ち上がり、決勝では力強く21‑13、21‑18のストレート勝ちで全国タイトルを獲得しました。
身長150cmの小柄な体格ながら、レシーブとラリー耐性、それに支えられた配球の精度が冴えるプレーは、多くの観衆に印象を残しました。
決勝相手は同校の先輩にあたり、この“ふたば未来学園中学校内決勝”での勝利は特に象徴的で、環境の質の高さを示すドラマでもありました。
本人は「きつい時でも、あきらめずに自分らしく戦えた」と振り返り、「勝つことができてすごくうれしい」と感想を語っており、精神面の強さも際立っていたことがわかります。
身長150cmの粘り—配球の妙（技術的強みを分解）
レシーブ力とラリー構築（記事・解説が指摘する特長）
串間太政選手は、身長150cmという小柄な体格ながら、高いレシーブ力を核に据えた粘り強いラリー展開で相手を消耗させる戦術を得意としています。
全国小学生大会3連覇を成し遂げた際、本人は「レシーブが得意。
ラリーに持ち込んで相手の体力を削り、得点につなげることが多い」とその勝ちパターンを語っていました。
中学1年で全日本ジュニア（新人の部）優勝を達成した試合でも、初戦から丁寧な返球を続け、距離をじっくり取りながら相手からミスを誘発するラリー運びで実力を発揮しました。
特に決勝では、第1ゲームを21‑13としっかり先手を取るなど、安定感としつこさを兼ね備えた戦いぶりが印象的でした。
こうしたスタイルは、単に速いショットを打つのではなく、安定した返球から主導権を握り、じわじわとプレッシャーをかける戦術であり、これが「小柄でも勝てる」根幹となっています。
小柄さを補うフットワークと配球判断（実戦映像の観点）
串間選手のプレーを注視すると、軽やかかつ正確なフットワークにより、相手のショットに対して常に最も良い位置で返す動きを見せています。
これは、練習段階で身に付けた重心移動と身体操作の精度の高さが土台にあると推察されます。
さらに、小柄な体格をカバーするための配球の巧みさが際立ちます。
自陣から返球する際には、相手の得意コースではなく、逆サイドや空間の空いた場所へ丁寧にボールを散らす意識が見受けられます。
これは試合映像の分析からも、耐久戦に持ち込む戦略として機能していることが確認できます。
こうした「足によってリカバーし、配球によって展開を制御する」という技術の統合こそ、小柄でも安定して勝ち切れる大きな要因です。
競技スタイルが今後の国際基準で活きる理由（中距離ラリーの質）
国際的には、速い展開やパワー主体のスタイルが目立つ傾向にある中、串間選手のようなラリーを丹念に組み立てるスタイルはむしろ異色の存在です。
小柄でもチャンスを見極めて確実に得点につなげるその「ゲームメイク力」は、今後国際舞台で逆に武器になり得ます。
特に全日本ジュニア（新人の部）では決勝で21‑13、21‑18とストレート勝ちを収めたように、ラリー後半での冷静なプレーと展開の見切りが勝因になっている点は見逃せません。
また、現在のバドミントン界では、心技体すべてを揃えて戦える選手が求められており、串間選手のように安定性・粘り・判断力でプレーを組み立てる力は、世界基準においても高く評価されるでしょう。
ふたば未来学園の育成環境（勝者を生む土台）
学校・部の特徴と同門対決の意味（決勝が示す層の厚さ）
ふたば未来学園中学校では、中高一貫の一環として設計されたバドミントン部があり、専用アリーナや世界基準の意識を重視した指導体制が整えられています。
中でも、インドネシア出身のスペシャルコーチ（アンタルクルニア、セナトリア・アグス）を含めた7名の専任指導者が選手一人ひとりに対し技術・戦術・心構えを丁寧に教える体制を敷いています。
さらに、世界で活躍する卒業生（OBOG）とのトレーニング機会も設けられており、日々ハイレベルな刺激の中で成長する環境となっているのです 。
こうした強力な土壌から、同校内の切磋琢磨も促進されています。
その象徴が、全日本ジュニア新人の部男子シングルス決勝が串間太政 vs 小川真輝という同門頂上対決になった点です。
この対戦は、同じ育成環境で磨かれた2人が全国の舞台で拳を交えるという、学校の層の厚さとプログラムの成功を物語る象徴的な瞬間でした。
指導体制と遠征機会—U15国際大会への挑戦
ふたば未来学園では日常の指導だけでなく、海外遠征や国際大会参加を積極的に推進しています。
例えば、2025年7月にインドネシアで開催された「YONEX SUNRISE PEMBANGUNAN JAYA RAYA Junior International Grand Prix 2025」では、中学生16名が参加。
U15男子シングルス部門において、串間太政選手が優勝、さらに別の生徒も3位入賞という好成績を収めました。
また、2024年9月には、台湾の「第18回全民会長杯国際バドミントン大会」に中学部チームとして初参加。
U15男子シングルスで串間選手が優勝、U15男子ダブルスにも出場し、チーム全体として国際大会の経験を重ねています。
こうした国際経験は、選手にとって異文化や異なる競技環境に触れる貴重な機会であり、競技者としてだけでなく人としての成長にもつながっているといえるでしょう。
目標設定：世代世界一へ—番組が描く“いま乗り越えたい壁”
番組「ミラモンGOLD」では、串間太政選手の強烈な目標意識にも焦点があてられました。
放送情報では「地元から全国へ、そして世界へ羽ばたく人材を育てる」という学校の理念に沿った内容のほか、串間選手本人も「オリンピックに出場し金メダルを獲る」という将来的な夢を語っています。
このように、単なる技術習得だけでなく「世界で通用する選手になる」という高い目標を掲げ、それに向かって日々練習や試合に取り組む姿勢は、番組でも強調されました。
現時点ではそのステップとして、国内のタイトル獲得やU15国際大会での優勝が位置づけられており、“次に超えるべき関門” は“同世代の世界一”という明確なビジョンがあるのです。
まとめ
「ミラモンGOLD」で特集された中学2年・バドミントン選手串間太政選手の魅力に迫る本記事では、彼が持つ実力とその背景を豊富なデータとともに整理しました。
串間選手は、小学4年から始まる全国小学生大会3連覇という快挙を皮切りに、一気に注目を集めました。
そして中学1年ながら第43回全日本ジュニアバドミントン選手権（新人の部）で優勝を遂げ、170名以上が出場する中で頂点に立ったのです。
技術面では、身長150cmという小柄さを逆手に取った「レシーブ力と粘りのラリー構築」が際立っています。
ラリーをじっくり続けることで相手の疲れを誘い、有利な展開に持ち込む点は、まさに“戦い方の巧みさ”が光るプレースタイルです。
さらに、ふたば未来学園中学校の育成環境も彼の飛躍を支えてきました。
学校内に安定した練習体制が整うほか、同門対決が全国決勝で実現するほどの選手層の厚さが魅力です 。
加えて、台湾でのU15国際大会で優勝を含む好成績を挙げるなど、海外遠征経験も豊富であることが、彼の成長を後押しする大きな要素となっています。
「いま乗り越えたい壁」として、番組内で串間選手が掲げた“世代の世界一”という高い目標も印象的でした。
これは、単なる夢ではなく、現在の実績や経験を踏まえたリアルな目標であり、今後の彼の挑戦には注目せずにはいられません。
串間太政選手の現在地は、“小柄ながらも屈強なメンタルと戦術眼をもつ、平凡を打ち破る選手像”そのものです。
若くして結果と過程の両方を大切にできるのは、本当に貴重な資質だと感じます。
また、ふたば未来学園という環境の中で店舗的な競争に晒されながら成長してきた過程は、同年代のアスリートだけでなく指導者にも多くのヒントを残しています。
今後はまず「世代世界一」、そしてその先にある国際舞台でのさらなる飛躍が真に現実味を帯びてきました。
番組を知った読者のみなさんには、今回の記事が放送内容を決して終わらせず、串間選手のこれからを追いかけるきっかけになれば嬉しいです。
コメント