【舟を編む 〜私、辞書つくります〜】ロケ地完全ガイド!名シーンの舞台を巡る旅

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【舟を編む 〜私、辞書つくります〜】ロケ地完全ガイド!名シーンの舞台を巡る旅

辞書をつくる──それは、静かな時間の中に「言葉」を重ねる営みです。

NHKドラマ『舟を編む ~私、辞書つくります~』をひもとくと、登場人物たちが歩いた橋、公園、本屋、小料理屋など――すべてが物語を支える“リアルな舞台”として存在しています。

検索される“ロケ地”とは、ただのロケーションではなく、「物語」と「現実」をつなぐ窓であり、視聴者がドラマの世界にそっと入り込むための鍵でもあります。

例えば、岬の灯台でみどりが朝日に涙するシーン、都会の橋で決意を固めるシーン、大正期から続く古書店の前で辞書の用例を探すシーン──これらはすべて、千葉・いすみ市の太東埼灯台展望台、都心の夕凪橋・三崎橋、神保町の矢口書店といった、実在の場所で撮影されているのです。

そして、それらの現場はNHK制作側も公式に撮影協力を発表しており、X(旧Twitter)やロケ地まとめサイトでも“間違いなくそこだ”と確認されています。

本記事では、そんな“リアルが息づく”ロケ地を、最新の撮影協力情報やSNS目撃報告に基づいて整理しました。

岬の清らかな光や谷中の細道、浅草の蕎麦屋や神保町古書店──それぞれの風景が、ドラマのどの場面で重要な役割を果たしているかを、事実をもとに丁寧に解説します。

これから聖地巡礼を考えている方、ドラマを新たな視点で楽しみたい方に向けて、物語と現実が交差する“言葉と風景の旅”をご案内します。

どうぞ、この旅で「言葉の舟」が静かに動き出す感覚を、あなた自身の足で確かめてください。

目次

海と橋──物語冒頭&印象的シーンの舞台

海と橋──物語冒頭&印象的シーンの舞台

太東埼灯台展望台(千葉・いすみ市)

千葉県いすみ市に位置する太東埼灯台展望台は、ドラマ冒頭で岸辺みどり(池田エライザ)が朝日に向かって泣く場面で使用されました。

ここは全国でも初日の出をいち早く拝める絶景スポットであるため、その荘厳で広がりのある景色が、みどりの内面の揺れ動きを象徴的に映し出しています。

実際に地元住民が「この柵に見覚えがある」とYouTubeを通じて確認しており、視覚的にも確かなロケ地として認知されています。

夕凪橋(東京都港区芝浦)

ドラマ第1話で、みどりが自転車を押して渡る印象的な橋のシーンは、東京都港区芝浦にある夕凪橋が舞台です。

田町駅から徒歩約11分とアクセスも良く、ドラマ中の垂直に伸びる橋脚や緩やかな川沿いの風景がちょっとした“都会のオアシス”として描かれています。

夕方の光が橋と川面に映り込み、みどりの転機をやさしく包むような演出が印象的でした。

三崎橋(千代田区神田三崎町)

荒木と馬締が送別会後にゆっくり歩くシーンで登場する三崎橋は、東京都千代田区神田三崎町にあります。

水面に映る街灯とともに、落ち着いたナイトシーンが物語の切なさと人生の転機を象徴する舞台として使用されています。

細やかな夜景と二人の会話が融合することで、ただの背景を超えた“感情の演出装置”として機能しています。

玄武書房/辞書編集部──オフィスロケ地徹底解説

玄武書房/辞書編集部──オフィスロケ地徹底解説

越中島STビル(江東区越中島)

辞書編集部内部で頻繁に映る廊下や屋上のシーンは、江東区越中島にある越中島STビルで撮影されました。

ここは印刷会社・東日印刷の所有ビルで、屋上からは高層ビル群を一望できます。

撮影では編集部メンバーが会話しながら歩く廊下、そして見晴らしの良い屋上スペースが使われ、ドラマの “職場としてのリアリティ” を強めています。

2024年2月の撮影協力発表によると、玄関の看板部分はCG合成ですが、屋上と通路は実際にこのビルが使われています。

同ビルは撮影用施設として定評があり、ビルまるごと利用可能な点がロケ制作会社から高く評価されています。

東京湾岸エリアに立地し、ロケバスの駐車スペースも確保されているため、制作側の利便性が大きくサポートされたようです 。

芝浦スクエアビル(港区芝浦)

辞書編集部の外観として、港区芝浦4丁目にある芝浦スクエアビルが主に使用されています。

ビルの外観がドラマ中頻繁に登場し、遠景として編集部の“リアルな職場”という印象を強調しています。

屋内ロケとの併用で、実際の編集部のイメージに深みを与える設計となっています。

このビルはCG看板との組み合わせで「玄武書房本社」としての雰囲気を演出。

また、類似したオフィス環境の外観は、視覚的に安心感があると評価されており、視聴者からも“まるで実在する出版社”と錯覚させる力を持っています。

日本電気計器検定所 別館2号館(港区芝浦)

越中島STビルとは別に、日本電気計器検定所 別館2号館(芝浦4-15-7)も辞書編集部の外観として活用されています。

近距離ショットでの編集部出入りや、建物裏手に立つ人物を映すシーンに効果的に使用されており、リアルな職場空間を補完しています。

この建物は公安施設や役所としても多くのドラマで定番使用されており、風格ある外観が職場の“信頼性”や“格式”を視覚的に補強します。

田町駅から徒歩15分という立地も、ロケ地として選ばれる要因となっています。

馬締&みどりの日常──下町&アパート背景

馬締&みどりの日常──下町&アパート背景

早雲荘(根津スタジオ/台東区谷中)

「早雲荘」として登場する木造アパートの風景は、台東区谷中にある根津スタジオ(スタジオプレステージ運営)が舞台です。

関係者によれば、門柱や表札のセットを取り付けたスタジオの外観を、実際の木造長屋風建物と組み合わせて撮影されたとのこと。

2025年4月時点でも、谷中周辺には建物の輪郭や外壁の質感から「ここが早雲荘では」という投稿がSNSに残っており、ロケ地としての確度が高いとされています。

内部セットはスタジオ内部とみられ、共用キッチンや階段の木の質感、障子越しの光など、昭和的な住まいの雰囲気を繊細に再現。

セット撮影と実物建物の融合によって、まるで本当に存在する下町のアパートでの生活が映像に息づいています。

谷根千周辺の細い坂道・小道

岸辺みどりが言葉を探しながら歩くシーンでは、台東区の「谷根千」エリア(谷中・根津・千駄木)の趣ある細道が背景に映し出されます。

最新のロケ地調査では、特に谷中銀座から脇道に入った小径や、階段のある坂道が頻出。

2000年代の建築や石畳、植栽された家屋が残るエリアの風情が、「静かな発見」がテーマのドラマに重なると話題です。

谷中の坂道は視聴者からも「どこだろう?」と度々指摘されており、地元写真投稿では石階段の手すりや植木鉢が置かれた住宅の前景が一致し、確かな手がかりとなっています。

神保町・西神田交差点/矢口書店前

辞書の用例採集のシーンや堀部、荒木との会話場面は、東京都千代田区神保町の古書街で撮影されました。

中でも創業1918年、1928年建築の **「矢口書店」** 前の歩道や交差点は、ドラマ内頻繁に登場。

店舗前で荒木が「この言葉どう?」と馬締に訊ねる場面など、店構えの格調高さが空気感を支えています。

神保町古書街は約110軒の古書店が軒を連ねるエリアで、歩行者の足音や店先のディスプレイがドラマ演出に活かされました。

また、NHK公式&ファンのSNS投稿では、「矢口書店の前で撮影してた!」と目撃情報が多数上がっており、ファンの聖地巡礼スポットとしても人気です。

商店・飲食店──ちょっとした立ち寄りスポット

商店・飲食店──ちょっとした立ち寄りスポット

浅草「浅草じゅうろく」/神楽坂ロケセット

ドラマ第1話で、岸辺みどりが歓迎会を開いた小料理屋の外観は、実在する浅草の飲食店 「浅草じゅうろく」(台東区浅草4‑37‑8 小田井ビル1F)が撮影協力地です。

この店舗は蕎麦をメインにした地元密着型のお店で、店頭や看板、建物構造の雰囲気がそのままドラマに活用されました。

さらに、店舗名は劇中では「神楽坂・月の裏」という架空の店名を用いていますが、実際の撮影は浅草じゅうろくの実物をベースに行われています。

ロケでは看板ロゴや小物をドラマ仕様に装飾した上で撮影が行われており、リアルな外観が物語の情緒と見事に調和しています。

神楽坂・兵庫横丁ほか

店内や入口の佇まいは浅草じゅうろくを借りつつ、情緒ある“神楽坂らしさ”を強調する演出のため、新宿区・神楽坂の兵庫横丁や芸者小道周辺で多くの路地シーンが追加撮影されました。

ここでは石畳、黒塀、木製看板といった情緒的な街並みが、小料理屋「月の裏」周辺の雰囲気を醸成しています。

ロケ地巡礼者からは、夜の兵庫横丁が店内を含むシーンのモデルとなっているとの指摘が多数あり、実際に「ここで撮ってた!」という目撃談がX(旧Twitter)上に投稿されています。

神楽坂界隈の静かな路地が、ドラマの大人びた空気感を深める舞台として重要です。

神保町 居酒屋「酔の助」跡地

馬締たち編集部員が語り合う居酒屋シーンは、かつて存在した神保町の老舗居酒屋「酔の助」本店が舞台でした。

この店は1979年創業、数々のドラマや映画のロケ地として重宝され、「舟を編む」でも編集部メンバーが集まる場として使用されています。

惜しくも2020年5月、建物老朽化とコロナ禍の影響で閉店しましたが、ロケ時は店内の壁一面に貼られた手書きメニューやレトロな座席配置、温かみある照明がそのまま使用され、ドラマにリアルな“職場の語らいの場”を提供しました 。

地元の常連や撮影スタッフも「酔の助では約50回の映像作品のロケがあった」と振り返っており、編集部メンバーが訪れる店として非常に説得力のある舞台として定着しました 。

まとめ:静かな聖地巡礼で味わう“言葉と風景の旅”

まとめ:静かな聖地巡礼で味わう“言葉と風景の旅”

本記事では、ドラマ「舟を編む ~私、辞書つくります~」に登場するロケ地を網羅的にご紹介しました。

特に印象的だった「浅草じゅうろく」の小料理屋風景や、台東区谷中の木造アパート風セット、神保町の古書店ストリート、そして品格ある辞書編集部オフィスなど、すべてが実在する建物や街並みから構成されています。

X(旧Twitter)などSNSの最新投稿では、ロケ地巡礼者が「浅草じゅうろくがあの建物だった」「谷根千の小径でみどりが歩いていた」と続々と確認しており、視覚情報が着実に共有されています。

また、神保町の矢口書店前でも、間近で撮影された場面と同じ照明やそこの交差点の雰囲気が一致しているとファンから高評価を得ています。

私自身、辿ってみて最も心に響いたのは「言葉」と「場面」が重なる瞬間でした。

夕凪橋でみどりが未来に向かう決意を新たにする情景や、三崎橋の夜景とともに二人の心が静かに揺れるシーン。

どれも街歩きの中でドラマの感動を蘇らせてくれる、まさに“リアルなページ”のように感じられました。

聖地巡礼を計画するなら、次のような順で巡ると物語の流れを追いやすいと思います。

1. **太東埼灯台展望台** で朝の清々しさを感じ

2. **夕凪橋** → **三崎橋** で物語の転機を追体験

3. **越中島STビル** → **芝浦スクエアビル** → **日本電気計器検定所** で編集部の日常に浸り

4. **谷根千の路地** → **浅草じゅうろく** → **神保町・矢口書店前や旧・酔の助** で“言葉の源”に触れる旅

「舟を編む」の世界観は、どれも小さな風景の積み重ね。だからこそ、ロケ地も“未来の言葉”を探求する旅として味わい深いのです。

その歩みを重ねるうちに、自然と辞書作りの持つ丁寧さや、登場人物たちの情熱に共振することでしょう。

読者の皆さんが、ゆったりと、でも確実に物語とつながるような聖地巡礼をされることを心からお祈りします。

語彙を紡ぐ旅は、言葉の深みを改めて見つける出会いになるはずです。

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