【世界の何だコレ!?ミステリー】北海道小樽オタモイにある“竜宮城の門”の正体とは?

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【世界の何だコレ!?ミステリー】北海道小樽オタモイにある“竜宮城の門”の正体とは?

北海道・小樽の断崖にかつて「まるで竜宮城のような門」が存在していた──聞くだけで胸がときめく言葉を、「世界の何だコレ!?ミステリー」が2025年8月13日(水)19時から放送された2時間SPでフィーチャーしました。

この特集は、美しい海に向かって懸造りされた“高級料亭”の入口とされるその門の正体をめぐり、多くの視聴者の好奇心をかき立てています。

その“門”とは、今や「幻のリゾート」となったオタモイ遊園地(昭和初期開園)のなかの象徴的存在、「龍宮閣」の前に建てられた「唐門」である可能性が最も高いです。

唐門は1932(昭和7)年に建立され、1979(昭和54)年には現在の安全な地へと移築保存され、小樽市民をはじめ観光客にもひそかな人気を集めています。

その一方で、遊歩道や施設の多くは崖崩れや火災、経済的な制約により破壊・閉鎖され、現在ではアクセスが極めて限られた“秘境”と化している点も、この話題にミステリアスな魅力を添えています。

海上観光船で遠目に眺めるしかない跡地の風景は、昭和のロマンと“もう見られない景色”へのノスタルジーを呼び起こします。

さらに、2021年には家具大手・ニトリの似鳥昭雄会長が小樽商工会議所へ5000万円を寄付し、崖崩れ対策や展望テラス整備、AR再現などを含む再開発調査が実施されました。

現在も、跡地の安全性や収支見通しを慎重に考慮しながら検討が続いており、いつか「竜宮城」の痕跡が再び訪れる人々の前に姿を現すかもしれないという期待が高まっています。

目次

放送日時・告知内容の要点(公式・各局番組表の一致点)

放送日時・告知内容の要点(公式・各局番組表の一致点)

放送日時・VTR構成の概要

2025年8月13日(水)夜19時から21時まで、フジテレビ系列で「世界の何だコレ!?ミステリー SP」が放送されました。

番組は「日本にあった何だコレ!?直撃取材」をテーマに、VTRでは“北海道 まるで竜宮城!海沿いの断崖に奇妙な門!?”と題された特集が組まれました。

SNSでも「北海道・海岸沿いの断崖に竜宮城?」と複数の地域の番組表や公式予告に登場し、いずれも同様の表現で告知されていたことから、視聴者に「どこにあるのか」「正体は何なのか」という探求心を掻き立てる構成だったと言えます。

告知文言「まるで竜宮城!海沿いの断崖に奇妙な門」の意味

「まるで竜宮城!海沿いの断崖に奇妙な門!?」というキャッチコピーは、視覚的にインパクトを与えると同時に、日本の伝統的な物語「竜宮城」を連想させることで、視聴者の興味を引く狙いがあります。

このフレーズは、幻想的かつミステリアスな印象を演出する要素として、告知段階から大きく使われています。

実際に、番組公式サイトや予告文では、ほかの地域の特集(香川の危険な橋、高知の“田中さんの畑”など)と並列して紹介される形で、全国各地の“謎の地点”として注目されたことが確認されています。

出演者・取材体制の構成

このSPでは、司会に蛍原徹さんときゃりーぱみゅぱみゅさん、ゲストとして伊集院光さんと井上咲楽さんが出演しました。

また、VTRにはコカドケンタロウさん(ロッチ)と田中卓志さん(アンガールズ)が参加し、現地の取材や考察を現場から伝える構成となっていました。

こうした出演陣の布陣によって、「ただ紹介するだけでなく、視聴者と一緒に謎を追体験する」ような構成が意識されていたことがうかがえます。

最有力候補:小樽・オタモイ海岸「龍宮閣」跡と“唐門”の歴史

最有力候補:小樽・オタモイ海岸「龍宮閣」跡と“唐門”の歴史

最盛期を彩った「龍宮閣」の実像と遊園地の構想

1930年代に誕生したオタモイ遊園地は、小樽市中心部から海岸沿いに約5kmほど離れた景勝地・オタモイに造られた壮大なリゾートでした。

1934年(昭和9年)には、高級料亭「龍宮閣」が断崖にせり出す懸造り構造(懸け造り)で完成。

建築には京都・清水寺にも通じる工法が採用され、まるで箱庭のように海の上に浮かぶような美しさがありました。

建設には馬そりやトロッコで資材を運び入れ、工事中には墜落事故で職人が犠牲になるなど、非常に困難な場所での施工であったと報告されています。

この遊園地は、弁天閣や演芸場、ブランコや滑り台といった遊具エリアも含み、昭和初期において1日数千人もの来訪者を誇る人気観光地だったことが記録されています。

1952年の火災と閉園、その後の廃墟化の経緯

しかし、1952年(昭和27年)5月9日未明、龍宮閣は出火により全焼。

一気に幕を閉じ、以降は再建されることなく、わずか十数年の短命な輝きとなりました。

その結果、オタモイ遊園地は閉園へと追い込まれ、遺構として残されたのは礎石やトンネルの一部、そしてわずかな資料だけです。

山沿いにあった遊歩道は崩落の恐れから通行止めとなり、現在では海上からのみその面影を確認できるようになっています。

その後も地元・県・民間の間で再開発構想が繰り返し検討されましたが、安全性と採算性の壁から実現には至っていません。

“唐門”だけが現存—移築保存と建築技法の魅力

かつて龍宮閣の前に建てられていた「唐門」は、海岸への入口として1932年(昭和7年)に建立されました。

この門は特殊な建築様式を備えており、釘を一本も使わない校倉(あぜくら)造りの技術で構成された希少な木造門として知られます。

その美しさと工法の特異性から、オタモイ遊園地の象徴的存在でした。

1978年(昭和53年)には現在の位置に慎重に移築保存され、今日でも地元の名所、あるいは“秘境オタモイ”の象徴として市民にも親しまれています。

画像・資料でたどる“地上の竜宮城”(当時の規模・施設)

画像・資料でたどる“地上の竜宮城”(当時の規模・施設)

当時の絵葉書や写真で見る「龍宮閣」の全景と構造

昭和初期、オタモイ遊園地の象徴として多くの人を魅了した「龍宮閣」の姿は、現存する絵葉書や写真資料でよく伝わってきます。

切妻屋根の三階建て木造建築が、海側へ迫り出すように断崖に建てられ、まさに「まるで竜宮城」の名にふさわしい風景をなしていました。

懸造り工法によって支えられた構造は、京都・清水寺を彷彿とさせ、壮大ながらも繊細な建築技術の結晶といえます。

こうした資料は小樽市総合博物館が所蔵しており、地元出身者が所持していた写真と一致することも確認されています。

ジオラマ・パンフレット・8mm映像など資料による再現

現在でも、小樽市の観光施設(運河プラザ一番庫)では、オタモイ遊園地のジオラマ、絵葉書、パンフレットなどが展示され、誰でも無料で閲覧可能です。これらの展示物は、当時の施設の規模感や配置、来客の様子などを視覚的に伝える資料として非常に価値があります。また、1930年代に撮影された8mmフィルムも小樽市総合博物館に寄贈されており、当時の建物配置や周辺の人々の動きを動画で確認できる点も貴重です。画像や静止画では分からない動線や賑わいの様子も垣間見えるのが魅力です([小樽市公式サイト][2])。

現在の跡地—海岸から見る構造の一部と保存状況

現在、オタモイ遊園地の跡地へ続く遊歩道は大規模な崖崩れや安全性の問題により通行止めとなっています。

しかし、海上観光船に乗れば、断崖に残る基礎構造や建物跡を遠景から観察することができます。

また、移築保存された「唐門」は現地で見ることが可能で、かつての構成要素を知る手がかりとして残っています。

空中写真や現在の海岸の様子からも、地形の険しさと“幻の竜宮城”の存在感がいまだに漂っていることが実感できるでしょう。

SNSの反応と放送後の追加情報/現地観光のマナーと史跡保全/関連回・公式アーカイブの探し方

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SNSでの話題:放送後の注目と地元の声

放送直後には、 Twitter(旧X)や地域観光情報サイトなどで“オタモイ 唐門”がトレンド入りしました。

小樽観光案内所の公式SNSでは「秘境オタモイの象徴として親しまれている唐門に改めて光が当たった」と反響を告げ、特に桜が咲く春には人気スポットとして注目度が高まっている旨を発信しています。

また、訪れた人の投稿では、「駐車場から階段を登って唐門にたどり着いた瞬間の景色が印象的だった」「入口としての存在感が水面下にうっすらと昔の賑わいを語っているよう」という感想が多く見られ、地域の歴史を実感させる声として広まりました。

地元住民からは「昭和の華やかな時代が一瞬によみがえり、懐かしさに胸が熱くなった」といったコメントも見られました。

訪問時の注意点:遊歩道通行止めなど安全対策

現在、オタモイ海岸の崖沿いの遊歩道は大規模な崩落の恐れから立入りが禁止されており、市による安全確保の措置が継続されています。

そのため、観光客は唐門へは駐車場そばの階段からアプローチできますが、断崖沿いの海岸へ下りたり、旧遊園地の跡に近づいたりするのは危険とみなされており、進入しないことが強く推奨されています。

市や観光案内サイトでは、現地での安全を最優先とし、指定された訪問ルート以外には立ち入らないよう繰り返し呼びかけています。

とくに断崖近くでの撮影や立ち止まりにも危険が伴うため、足元や周囲の状況を十分に確認した上での安全な鑑賞が求められます。

関連回やアーカイブの探し方—番組視聴と資料閲覧の手順

番組「世界の何だコレ!?ミステリーSP」の放送後、一部エピソードがフジテレビの見逃し配信サービスやFOD(フジテレビオンデマンド)で閲覧可能となる可能性があります。

特に「北海道・海沿いの断崖に奇妙な門」関連の特集は、キーワード検索や放送回リストなどで探すことができます。

フジテレビ公式サイトでは、番組名や発表された放送日からの検索が有効です。

情報収集の補強として、小樽市総合博物館の展示や、運河館で保管・展示されているオタモイ遊園地関連資料(ジオラマ・写真・8mm映像)も、当時の情景を理解する上で非常に有効です。

これらの資料は事前に開館時間・臨時休館日を確認のうえ訪問すると安心です。

まとめ:竜宮城の門の正体と“幻の遊園地”オタモイの今

まとめ:竜宮城の門の正体と“幻の遊園地”オタモイの今

「世界の何だコレ!?ミステリー」で注目された“竜宮城の門”の正体とは、昭和初期に崖の上に建てられた高級料亭「龍宮閣」に通じる入口として、1932年に建立された「唐門」のことです。

当時、オタモイ遊園地という壮大なレジャー施設は、清水寺のような懸造り工法で断崖にせり出すように建てられ、訪れた人々に海の上の竜宮城のような幻想を与えました。

戦争や自然災害、そして1952年の火災によって「龍宮閣」は焼失し、遊園地も姿を消しました。

現在、唯一その記憶を留めているのが「唐門」で、1978年に現在の位置へ移築保存され、市民にも“秘境オタモイの象徴”として親しまれています。

また、オタモイ海岸一帯は1963年に国定公園に指定されて以来、美しい海岸線として保護されてきました。

1970年代に一部整備された遊歩道は、その後度重なる崖崩れにより通行止めとなり、現在では海からのみ当時の面影をたどることができます。

2021年には、ニトリ会長から寄付が行われ、オタモイ地区の再開発検討が始まりました。

「唐門」の復元展示や展望テラス、遊歩道整備などの構想が打ち出されましたが、2025年には資金調達の見通しが立たず、再開発は凍結状態です。

結論として、視聴者の関心を集めた「竜宮城の門」は、歴史と自然の狭間にある「唐門」。その背後にあった「オタモイ遊園地」と「龍宮閣」の壮麗な痕跡は、わずかな遺構と資料により静かに語り続けられています。

今は訪問には安全性への配慮と最新情報の確認が不可欠ですが、かつての夢の風景に思いを馳せる旅として、今後の動向にも注目です。

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