TBS「週刊さんまとマツコ」(2025年6月15日・22日放送回)で取り上げられた愛媛プロレスは、“小ザムい”見た目ながら観客動員20万人超を誇り、全国ネットで話題となったローカル団体です。
その魅力には、覆面や個性を強調したキャラクター戦略、地元愛と融合したSDGs活動、そしてSNSを活用した話題化が挙げられます。
QTエリーザ代表やライジングHAYATO、KOSHI、石鎚山太郎らが地元・愛媛に根差しながら、 エンタメ要素満載のパフォーマンスで視聴者や来場者を惹きつけているからです。
番組内ではQTエリーザによる“謎のディーバ”キャラ演出、ライジングHAYATOの東京⇄地元活動の両立、KOSHIの福祉士とプロレスを併せ持つギャップなどが紹介され、スタジオではさんま、マツコ、吉村崇も驚きと笑いに包まれました。
本記事では、愛媛プロレスがなぜ“ローカル団体”から全国区の話題に昇華したのか、その戦略と背景を、最新情報を交えて徹底解剖します。
章ごとの見出しに沿って、その魅力と成功要因を余すところなくご紹介します。
地元密着!愛媛プロレスとは?

団体概要と旗揚げの背景
愛媛県松山市に拠点を置く「愛媛プロレス」は、2016年に地元出身マーケティング会社経営者の田中エリナ氏が旗揚げしたローカル団体です。
当初は商店街活性化の試みとしてスタートしましたが、プロレスと地域活性を融合した独自の方向性が功を奏し、わずか数年で一般層にも注目される存在へと成長しました。
観客20万人超のリアル実績
2023~2024年にかけて年間観客動員は20万人を突破。
これは、四国全域のプロ野球ファン動員数をも凌ぐ規模で、地方エンタメとして驚異的な数字といえます。
コロナ禍後にもV字回復を果たし、安定的に高い集客力を維持しているのは、綿密な地域戦略と地元ファンとの信頼関係があるからこそです。
レスラー構成とローカル愛の深さ
団体には地元出身レスラーを中心に、キューティエリー・ザ・エヒメ、ライジングHAYATO、石鎚山太郎、KOSHI、愛媛の山下といった個性豊かな選手が所属。
QTエリーザ代表は“謎のディーバ”とも呼ばれ、愛媛愛を前面に掲げたキャラクターでファンを魅了しています。
レスラーたちが地元に根ざして活動する姿勢が、地域コミュニティとの強い結びつきを生み出しています。
「週刊さんまとマツコ」での特集内容徹底解剖

QTエリーザ代表のディーバ戦略とは?
6月15日放送の『週刊さんまとマツコ』では、「謎のディーバ」として注目されたQTエリーザ代表がスタジオを席巻しました。
彼女のディーバ戦略は、リング上だけでなく観客席や番組中でのパフォーマンスを通じたエンタメ性に重きを置いており、軽妙かつ挑発的な言動で場を支配するスタイルが特徴です。
これにスタジオの明石家さんまやマツコが思わずツッコミを入れる展開となり、視聴者に強い印象を与えました。
QTエリーザはリングサイドで観客をあおり、レスラーに直接介入するなど、新しいプロレスの魅せ方を番組内で実演して見せました。
ライジングHAYATOの東京進出と地元復帰
番組ではライジングHAYATOのキャリアにも焦点が当りました。
彼は2022年に全日本プロレスへ上京し、プロとしての実績を積みながらもタトゥーや生活スタイルに苦労したエピソードを明かしました。
さらに、地元愛媛に2〜3ヶ月に1度帰郷して興行に出場し続けるエピソードも披露され、東京と地元をつなぐ二拠点生活が、ローカルファンにも強く響く理由となっています。
KOSHI&石鎚山太郎など個性派レスラーの素顔
スタジオにはヒールのKOSHIや石鎚山太郎らも登場し、それぞれの“裏の顔”が掘り下げられました。
KOSHIは介護福祉士として地域福祉にも携わっている意外な一面を見せつつ、試合では新聞紙を丸めて反則攻撃を仕掛けるキャラで一気に観客の注目を集めています。
一方、石鎚山太郎は勝負に対して“卑怯も辞さない”スタイルを明言。これらレスラーたちのユニークなギャップが地元ファンの支持を強固にしています。
分析!“小ザムい”ビジュアルと大集客のギャップ

覆面&キャラ戦略が人気の原動力
愛媛プロレスは、代表・QTエリーザをはじめ多くの主要レスラーが覆面や個性重視のキャラを採用。
特に「覆面レスラーが多い立ち上げ初期から一貫した戦略」が注目されます。
覆面姿であえて素性を隠し、ショー感とミステリーを生み出し、地元ファンの好奇心と話題性を大きく引き寄せています。
このキャラ戦略が、いわゆる“チープさ”=“小ザムい見た目”と共鳴しながらも、むしろ逆に関心を膨らませる効果を生んでいるのです。
ローカルとSNS活用の相乗効果
愛媛プロレスは地元興行を軸にしながら、SNSを積極活用しています。
公式X(旧Twitter)では、「小ザムいのに観客動員20万人⁉️」といった番組宣伝の後押しツイートが拡散され、ツイート自体が数十いいね・リツイートを集めるなど話題性が高まっています。
地元ファンがSNSで体験を共有し、遠方の人々も興味を持つという好循環が生まれ、テレビ出演後は地域外からの観戦者も急増。
ローカルイベントとしての枠を超えて、全国的な話題化につながっています。
スタジオ共演で見えた注目ポイント
番組『週刊さんまとマツコ』のスタジオ出演では、「小ザムいキャラがスタジオを壊すほど沸かせた」という現場ルポも伝えられています。
吉村崇が覆面レスラー・KOSHIに“新聞紙攻撃”を受けるなど、本格的なプロレス技ではないが笑いと驚きを呼ぶ“体感型パフォーマンス”が展開されました。
これにより、視聴者はプロレスの“豪快”だけでないエンタメとしての魅力を再認識。結果として“見た目とのギャップ”が強く印象に残り、話題性と配信視聴数のさらなる伸びに貢献しました。
愛媛ローカル産業×プロレスの相乗効果

地元企業・自治体と連携する仕組み
愛媛プロレスは「SDGs宣言」にも賛同し、地元企業や自治体と連携した活動を展開中です。
2025年現在、「愛媛プロレスSDGs推進賛同ファミリー」に認定された企業・団体・個人により、試合会場でのブース出展や協賛グッズへのロゴ掲出、寄付を通じた支援が進んでいます。
この仕組みにより、企業側は地域貢献とブランドPRが可能となり、愛媛プロレスは安定した収益基盤と信用の両立を達成しています。
SDGsや地域活性化への取り組み
愛媛プロレスはSDGsの17目標のうち、とくに「教育」や「地域の子どもの未来」に重点を置いて活動しています。
代表・QTエリーザや石鎚山太郎らが小中学校を訪れ、「挑戦する心」「失敗からの再起」といったテーマで講演。名称は「愛媛プロレスこころのプロジェクト」とされ、2024年以降も数校で継続実施されており、地域に根ざした社会貢献として注目を集めています。
グッズ販売やファンコミュニティの広がり
愛媛プロレス公式ショップ(BASE)では、マスクやTシャツ、タオルなどのオリジナルグッズを展開中。
これらは試合会場やオンラインで販売され、収益の一部はSDGsプロジェクトや地域イベントの資金に充当されています。
さらに、公式SNSでのファン参加企画も頻繁に行われ、遠方のファンからも支持されることで、地域限定だったコミュニティが全国規模へと発展しつつあります。
まとめ

「週刊さんまとマツコ」でのスタジオ出演を経て、愛媛プロレスの“ローカル×プロレス×個性”が全国にも響き渡りました。
QTエリーザ率いる団体は、覆面キャラや体を張ったパフォーマンスで“チープだけど目が離せない”魅力を持ち、番組の明石家さんまやマツコ・デラックスらにもツッコミどころ満載の存在感を示しました。
しかし、注目すべきはエンタメ性だけでなく、地元愛に裏打ちされたビジネスモデルと社会貢献の両立にあります。
SDGs推進の一環として「愛媛プロレスこころのプロジェクト」を展開し、QTエリーザや石鎚山太郎が小中学校で講演するなど教育支援を続けている点は非常に価値ある取り組みと言えます。
また、試合会場やオンラインショップ(BASE)では、今治タオルや松山企業によるグッズを販売することで「地産知笑(地消)」の精神を体現。
収益は地域プロジェクトへと還元され、コミュニティとの関係がさらに強化されています。
観客動員20万人超という数字は目を見張る成功であり、番組出演によって地方発信が一気に加速しています。
愛媛を拠点とする彼らの姿勢は、“地方発プロレス”としての可能性を示す先駆けとなることでしょう。
私は、見た目の“ゆるさ”と真剣な地域貢献の対極が、この団体の最大の魅力だと感じました。
全国区での知名度向上をきっかけに、今後はさらに地元産業との連携が深化し、地域を元気にする新しい潮流として注目が集まることを期待しています。
今後も、“小ザムい”だけでは終わらない愛媛プロレスの挑戦に注目していきたいと思います。
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