2025年4月13日(日)放送の特別番組『運搬千鳥 それ、どうやって運ぶんじゃ?』(東海テレビ・フジテレビ系)は、千鳥がMCを務める人気企画で、普段私たちが何気なく受け取っている“モノ”の裏側にある「運搬の現場」に密着したバラエティです。
今回の放送も、予想を超えるスケールと人間味あふれるストーリーが詰まった内容となりました。
この番組の魅力は、私たちが普段ほとんど意識しない「どうやって運ばれているのか?」という問いに対し、リアルな現場と驚きの方法で答えてくれる点にあります。
今回は、全長約330メートルにも及ぶ超巨大原油タンカーを三重県津市から港まで運ぶ様子や、繊細な火薬を扱う花火の安全な運搬方法、鮮度が命の湘南しらすをいかに素早く届けるか、さらには名古屋港で81歳の女性が行う外国船への食糧配送まで、多彩な「運搬ドラマ」が描かれました。
現場には、芸人たちが実際に足を運び、それぞれの運搬にチャレンジ。
銀シャリの鰻さん、ナ酒渚さん、パンサー尾形さん、たんぽぽ川村エミコさんらが出演し、それぞれの現場で汗をかきながら作業に取り組む姿は、視聴者に笑いと感動、そして深い学びを届けました。
本記事では、そんな『運搬千鳥 それ、どうやって運ぶんじゃ?』2025年4月13日放送回の見どころを、各運搬テーマごとに詳しくご紹介します。
超巨大原油タンカーの運搬に密着
三重・津市で建造中のタンカーを港へ
三重県津市の造船所では、全長数百メートルに及ぶ超巨大原油タンカーの建造が進められています。
このような巨大船舶を港まで移動させるには、専門的な技術と綿密な計画が必要です。
船体の重量やバランスを考慮しながら、専用の運搬装置やタグボートを使用して慎重に移動させます。
また、周囲の海域の深さや潮の流れなど、自然条件も考慮に入れた運搬計画が立てられます。
このような大規模な運搬作業は、日本の造船技術と物流の高度な連携を示すものです。
銀シャリ鰻が運搬作業を体験
お笑いコンビ・銀シャリの鰻和弘さんが、この巨大タンカーの運搬作業に参加しました。
彼は、専門の作業員と共に、運搬装置の操作や安全確認などの作業を体験。
初めての経験に戸惑いながらも、真剣な表情で作業に取り組む姿が印象的でした。
鰻さんは、「普段は見ることのない現場で、たくさんの人が関わっていることを実感しました」と語り、運搬作業の重要性と大変さを肌で感じた様子でした。
日本の貿易を支える現場の裏側
このような巨大タンカーの建造と運搬は、日本の貿易を支える重要な要素です。
原油などのエネルギー資源を大量に運ぶためには、大型の船舶が不可欠であり、その建造から運搬、運用まで、多くの人々の努力と技術が結集しています。
番組では、これらの作業に携わる人々の情熱や工夫、そして安全確保のための取り組みが紹介され、視聴者にとって貴重な学びの機会となりました。
普段は目にすることのない現場の裏側を知ることで、日本の産業を支える人々の姿に感動を覚える内容でした。
花火の運搬に挑戦
国内有数の花火メーカーの現場
番組では、日本の夜空を彩る花火の製造と運搬に焦点を当て、国内有数の花火メーカーの現場に密着しました。
花火の製造過程では、火薬の調合や玉の成形など、熟練の職人たちが一つ一つ手作業で丁寧に仕上げています。
これらの花火玉は、完成後、安全に運搬されるまで厳重な管理が求められます。
特に、湿度や温度の管理、振動や衝撃の防止など、運搬時のリスクを最小限に抑えるための工夫が施されています。
このような繊細な作業の積み重ねが、美しい花火の打ち上げを支えているのです。
ナ酒渚が運搬作業を手伝う
お笑い芸人のナ酒渚さんが、花火の運搬作業に挑戦しました。
彼女は、専門のスタッフと共に、花火玉の積み込みや運搬車両への固定作業を体験。
初めて触れる花火玉の重さや、運搬時の緊張感に驚きつつも、真剣な表情で作業に取り組んでいました。
ナ酒さんは、「花火がこんなにも繊細で、運ぶのに細心の注意が必要だとは思わなかった」と語り、花火職人たちの努力と情熱に感銘を受けていました。
安全第一の運搬作業の実態
花火の運搬作業では、安全性が最優先されます。
火薬を含む花火玉は、運搬中の振動や衝撃によって発火する危険性があるため、専用の緩衝材で包み、固定具でしっかりと車両に固定されます。
また、運搬ルートや時間帯も慎重に選定され、交通量の少ない時間帯や、天候条件を考慮して計画されます。
さらに、運搬中は常に監視体制が整えられ、万が一の事態に備えた緊急対応策も準備されています。
これらの徹底した安全対策が、花火大会の成功と観客の安全を支えているのです。
湘南名物「しらす」の運搬
新鮮なしらすをレストランへ
湘南地域で水揚げされるしらすは、鮮度が命とされ、漁獲後すぐにレストランや市場へ届けられます。
漁師たちは早朝から出港し、短時間で大量のしらすを捕獲。その後、迅速に港へ戻り、選別や洗浄などの処理を経て、即座に出荷されます。
このスピード感が、しらすの鮮度と品質を保つ鍵となっています。
パンサー尾形が運搬を体験
お笑いコンビ・パンサーの尾形貴弘さんが、しらすの運搬作業に挑戦しました。
彼は、漁師たちと共に漁船に乗り込み、しらすの水揚げから選別、出荷までの一連の作業を体験。
初めての経験に戸惑いながらも、真剣な表情で作業に取り組む姿が印象的でした。
尾形さんは、「しらす一匹一匹に、こんなにも多くの人の手がかかっているとは思わなかった」と語り、しらす漁の大変さと重要性を実感していました。
驚きの連携プレーとは
しらすの鮮度を保つためには、漁師、運搬業者、加工業者、レストランのスタッフなど、多くの人々の連携が不可欠です。
漁師が水揚げしたしらすは、すぐに運搬業者によって港へ運ばれ、加工業者が迅速に処理。その後、レストランのスタッフが受け取り、即座に調理されます。
この一連の流れが、しらすの鮮度と美味しさを保つための重要な要素となっています。
名古屋港での食糧運搬
外国船への食糧供給
名古屋港は、日本有数の国際貿易港として、多くの外国船が寄港します。
これらの船舶には、乗組員のための食糧や生活必需品の供給が欠かせません。
番組では、名古屋港に寄港する外国船に対して、食糧を届け続ける81歳のおばあちゃんの姿が紹介されました。
彼女は、長年にわたり、外国船への食糧供給を行っており、その情熱と努力が、多くの船員たちに喜ばれています。
81歳のおばあちゃんの奮闘
この81歳のおばあちゃんは、毎日早朝から市場で新鮮な食材を仕入れ、自ら調理を行い、外国船に届けています。
彼女の手作りの料理は、異国の地で働く船員たちにとって、心温まる存在となっています。
長年の経験と知識を活かし、各国の船員の好みに合わせたメニューを提供するなど、その細やかな気配りが、多くの信頼を集めています。
たんぽぽ川村が運搬をサポート
お笑いコンビ・たんぽぽの川村エミコさんが、この食糧運搬作業に参加しました。
彼女は、おばあちゃんと共に市場での仕入れから調理、そして外国船への配達までの一連の作業を体験。
慣れない作業に戸惑いながらも、真剣な表情で取り組む姿が印象的でした。
川村さんは、「おばあちゃんの元気と情熱に圧倒されました。こんなにも多くの人々に喜ばれる仕事を、長年続けていることに感動しました」と語り、食糧運搬の重要性と大変さを実感していました。
まとめ
2025年4月13日放送の『運搬千鳥 それ、どうやって運ぶんじゃ?』は、普段の生活ではなかなか目にすることのない「運搬の現場」を、千鳥の軽妙な進行と、芸人たちの体当たりロケによってユニークに紹介した特別番組でした。
今回の放送では、三重県津市で建造された超巨大原油タンカーの壮大な運搬から始まり、繊細な火薬を扱う花火の運搬、鮮度が命の湘南しらすの素早い配送、そして名古屋港での外国船への食糧供給と、非常に多岐にわたる「運ぶ」現場に密着。
それぞれの現場で活躍する人々の姿は、驚きと感動に満ちていました。
特に印象的だったのは、81歳の女性が今もなお現役で外国船に食糧を届け続けているという実話。
高齢ながらも自ら調理をし、国籍を超えて喜ばれる彼女の姿は、視聴者に深い感銘を与えたはずです。
芸人たちのレポートも秀逸で、銀シャリ鰻さんのタンカー作業体験、ナ酒渚さんの花火運搬への驚き、パンサー尾形さんのしらす漁体験、そしてたんぽぽ川村さんの市場から船までの同行取材と、どれも笑いと学びが共存するリアルな視点でした。
本番組は「当たり前に届く」日常の裏に、どれほどの工夫と努力があるのかを可視化する、非常に意義あるドキュメントバラエティです。
物流やものづくりの裏側に興味がある方、家族で楽しめる教養番組を探している方にとっても見応えのある内容だったと言えるでしょう。
次回の『運搬千鳥』では、どんな「運搬劇」が繰り広げられるのか。千鳥の名MCと共に、今後の展開にも注目が集まりそうです。
コメント